気持ちの良いお天気が続いていますね ☺️
本日洗濯物、布団干し日和です☀️
さてアンパンマン④に続きます。
なぜ4歳児から人気がなくなるの?
〜―脱中心化〜
子供達もアンパンマン大好き!がずっと続くわけではないですね。
では、アンパンマンはなぜ4歳頃から人気がなくなるのでしょう?
その答えは、発達心理学的に考えれば、特に3~4歳時以降に発達する『なぜ?』という理屈を考える心理になります。
この時、表面的で主観的な物の見方から『自己中心性』、「体系的」で「客観的」なものの見方に変わっていきます。
それを『脱中心化』といいます。
進化心理学的に考えれば、現生人類が約10~20万年前に言葉を話すようになってから、抽象的に考える概念化の心理「脳」が進化しました。
そして、「概念化」によって、「原因と結果をつなぐ論理的思考」が可能になり、ものごとの理屈が合うかを判断する心理が強まりました。
それが『合理性』ですね。
さらに、脳の重さで考えると、小学校1年生(6~7歳)で成人の脳の90%に達するんですね!
まさに、乳幼児の脳の発達は、心『脳』の進化の歴史を辿っているとも言えます。
すると、先ほどの3つのアンパンマンの特徴は、4歳以降の子どもにどう映るのでしょう?
①自分の顔をちぎってなぜ痛くないの?
1つ目は、このような『身体のメカニズム』を考えることです。
顔をちぎったり取り替えたりすることについて、3歳までは無邪気に面白がるのですが、4歳以降はその「重大」さや「残酷」さが少しずつ分かるようになります。
これが、自分の顔を食べさせるヒーローが、3歳までの子どもにしか受け入れられない理由となります。
実際に、初代アンパンマンの絵本は、残念なことに出版社から次作を止められるほど大人には不評でした。
ところが、幼稚園や保育園から注文が殺到したのですね。
子どもたちから一番ウケたのは「アンパンマンが頭をかじらせるところ」だったのでした。
その後のアニメ化で、「かじらせる」から「ちぎって渡す」というふうにマイルドになり、今に至っています。
また、ヒーローのビジュアルとしては、単純な顔立ちに3等身で全体的に丸み帯びてぼんやりした素朴な姿ですね。
親しみやすさがある一方、残念なことに不格好です笑
よって、4歳以降の子どもは、美形・モデル体型で尖っていてキラキラした身なりの、戦隊ヒーロー、ロボットヒーロー、少女戦士に興味が移っていきます。
②悪いことをしてなぜ罰を受けないの?
2つ目は、このような『善悪のルール』を考えることです。
ばいきんまんが周りに迷惑かけ続けることについて、3歳までは「嫌だなあ」と感情的に思うだけなのですが、4歳以降は親からのしつけの理解が進んでいくにつれて、「何とかしたい」「懲らしめなければ」と思うようになりますね。
ばいきんまんは懲りていないけどアンパンマンも懲りていないということに気付くのです。
アンパンマンは優しすぎるのですね。
それは、ばいきんまんに対してだけでありません!
アンパンマンは、アンパンマンワールドの弱いキャラクターたちをかばった結果、それが甘やかしにつながってしまったことをジャムおじさんに指摘されています。
また、ヒーローのポテンシャルとしては、アンパンチやアンキックには殺傷能力がなく、助けに行ったはずなのにしょっちゅう返り討ちにあい、逆に助けを求めてしまうことが多いです。
ほのぼのと安心して見ることができる一方、物足りないです汗
アンパンマンは、史上最弱の情けないヒーローと言えるでしょう笑
よって、4歳以降の子どもは、特殊能力や武器の使用、柔軟な発想や知恵によって、敵にとどめを刺したり爆破したりする、戦隊ヒーロー、ロボットヒーロー、少女戦士に興味が移っていきます。
③物に心があるってなぜ分かるの?
3つ目は、このような根拠のレベルを考えることです。
身の周りの様々な物に心があることについて、3歳までは疑うことはないのですが、4歳以降は自力で動くか動かないかで、5歳以降は成長するかしないかで、「生物」と「無生物」の違いが分かるようになります
それが『素朴理論』です。
つまり、物に心があることに「根拠がない」と気付くようになります。
また、アンパンマンワールドの世界観として、人間がいない「ファンタジー」になっています。
空想として気楽に見ることができる一方、リアリティがないため、ツッコミどころ満載で、耐えられなくなります笑
よって、4歳以降の子どもは、人間臭いリアリティ仕立てのストーリーが展開する、戦隊ヒーロー、ロボットヒーロー、少女戦士に興味が移っていくのですね。
本日も最後までお付き合いありがとうございました☺️
次回最終回となります。
それではみなさま良い1日をお過ごし下さい☺️
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